気功…さまざまな動功整体④

第11節十二段錦

十二段錦は、八段錦を整理し取捨選択することによって編まれた練功方法である。坐式をとるために、坐八段とも呼ばれる。

第12節十六段錦

元末明初の冷謙は、齢百歳を越した養生家で、著書に養生専門書『修齢要旨』がある。その中の一説に六段錦が記載されている。冷謙は、修養家の講話にもとづいて導引方法を説明している。およそ数百もの講話のなかから、真髄を大方取り入れるように努めて、その中から適切なものを選び出して十六条に要約した。そして、名づけられたのが十六段錦である。

第13節婆羅門導引法

婆羅門導引十二法は、高濂の『遵生八牋』にみえる。婆羅門はインド古代社会のカーストの一つで、代々祭祀を執行することを専門にする僧族のことである。婆羅門は梵天の後裔を自称するとともに、教権を掌握していたので、文化知識の伝授者となって特殊階級を形成し、カースト中で最高の位置を占めていた。彼らに信仰されていたのがヴェーダ教、すなわちバラモン教であり、これがヒンズー教へと転化していくのである。この導引法は婆羅門の名が付けられていることからも推測して、インドから伝来したと考えるのが自然であるが、龍、麒麟、亀、鳳凰などの中国古代に崇拝された一種の信仰動物の名を使って各節を命名していることからすれば、中国で始めて創出されたとも考えられる。この導引法には、どのような効果があるかを述べられておらず、それが欠点となっている。