現代の医療からとり残された病気
①神経症、リューマチ、喘息、精神病、神経症、アレルギー疾患など…こうしたきわめて普通に見られる病気は明治時代、いやそれ以前から現代にいたるもで、確定的な治療法は見つかっていません。
②抗生物質などによって感染症は抑えられましたが、いわゆる成人病…高血圧症、動脈硬化症、癌、心臓病、糖尿病、慢性肝炎、慢性腎炎など…は、まだまだ現代医学・医療で確実に治すことができない状態です。
③厚生省が認知した十九の難病、そのなかにはベーチェット病、神経・筋萎縮疾患、重症心身障害、遺伝性血液疾患等がありますが、これらも完全には救うことができません。
④これに加えて、昔はなかった公害病…水俣病、スモン、イタイイタイ病、PCB中毒などがあります。
⑤医原病は、特別な症状を持つ単一疾患ではありません。誤った、あるいは不注意の診断、過度の医薬品投与、手術、検査処置によってひきおこされる種々の心身疾患の総称です。
医原病の第一は薬害です。今裁判になっているスモン病、サリドマイド奇形児などが代表例です。これは、薬の直接的重篤な副作用によるものですが、現在もっとも恐れられているのは、合成薬品の長期連用による副作用です。それには、奇形を生じる催奇性と、癌を発生させる発癌性が問題となっているのです。
最近の症例…後腹膜腫瘍手術の後遺症
病気が治るとはどういうことか
身体の細胞は毎日入れ替わっている
精密検査とは内臓的な検査のこと
精密検査は万能ではない
新薬=化学合成薬品は病気を治さない
①ただ症状をやわらげるだけ
②癌と奇形への危険
漢方・民間療法・健康法ブームはなぜ起こったか
①現代医学への不信感
②欧米の東洋医学への関心
③セリエ教授のストレス学説
④中国の鍼麻酔の成功
いろいろな民間療法と健康法
①「精神」の静、安定を求める方法
②身体を動かして調和を求める方法
③食物で健康を保つ方法
対症療法
健康器具を使う方法
近藤 芳朗「自彊術療法」より