東洋医学.01

哲学から入る東洋医学、そして言霊、宗教等どれも思考を活発にする方法。すなわち人格の確立を促す方法です。そこを疎かにすると人格の発達はできません。まずは中医学で確認してみましょう。

陰陽論

 東洋医学では、人と宇宙(自然)を統一されたものと考えます。その統一の中に陰と陽という二つの概念があり、対立したり、制約しながら存在しています。上と下、表と裏、昼と夜、夏と冬、寒と熱(暑)、明と暗、動と静など、例を挙げればきりがありません。
 また1日の昼と夜の変化や、1年の四季の移り変わりからもわかるように、陰と陽は互いにバランスを取りながら変化しています。1日の場合は、真昼には陽が極まり、そこからしだいに陽の勢いが弱まり、真夜中になると陰が極まります。そして夜明けが近づくにつれて陰が弱くなり、再び陽が強くなっていきます。四季で考えると、真夏(夏至)のときに陽が極まります。このように、陰と陽は勢いが最高点に達すると、それぞれ相対する陰と陽に転換していきます。陰が弱まり陽が強くなる間を陰消陽長、逆を陽消陰長といいます。陰陽の関係は人体とも深く関係しており、人体の諸器官にも陰陽があるほか、陰と陽のバランスが健康にも影響します。
 人が健康な状態でいるとき、人体の陰陽のバランスは保たれています。しかし陰陽のどちらかが強くなったり(偏盛)逆に弱くなったり(偏衰)すると健康が損なわれる。たとえば、陽盛や陰衰(陰虚)のときは身体が熱っぽく、陽衰(陽虚)や陰盛のときには身体が冷え、その状態が続くと病気になりやすくなります。
 人には本来、陰と陽のバランスを自然に回復する機能が備わっています。とたえば夏には身体内部の陽が強くなりすぎないように発汗し、冬には汗腺を閉じて陽が弱らないように調整しています。また陰陽バランスが崩れて身体の調子が悪くなっても、偏盛の場合には多すぎる陰や陽を減らし、偏衰の場合には減った陰陽を増やすなどして、健康を維持しています。しかし、偏盛や偏衰が極端な場合は治療を必要とします。陰と陽のどちらかが完全に失われると、死に至ることもありますので注意が必要です。

2019年10月
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