整体と気功と言霊の原理.30

遠藤喨及の指圧法…経絡指圧法.5
第五章ほんとうのツボ指圧法
自分でツボを見つける
 そもそも、西洋医学はもともと軍事医学なんだから、救急医療が専門である。そして慢性病は不得手だ。
 ツボによる気の治療は、もっと一般の人がこれを習得して、お互いの健康のためにどんどん実践すればよい。医療の製薬会社の支配(欧米では、特にこの傾向が強い)から、自分たちの手に取り戻すためにも。「ほんとうのツボ指圧」とは、そういう意味を含んでいる。専門家の手を借りるよりも、誰もが専門家になって医療を実践していくこと。医療をわれらが手に!だ。

深いツボを探す
 ①まず肘の付近を眺めて、その範囲内で、相手がどこをいちばん圧してほしがっているかを想像(イメージ)する。
 ②次に、自分が想像したその点を、人差し指か中指で触れてみる。強くなくてもよいが、ある程度は深く。圧してから、軽く前後左右に動かしてみる。相手がそれをどう感じているかを想像しながら(これが大事!)やる。
 すると感じとして、大きさにして1ミリから3ミリくらい(まれにもっと大きいのがあるが)の、米粒の先のようなものが感じられはしないだろうか?やりながら、まず相手の人に聞いてみよう。
 米粒の先は、まず最初に、受けた人が感じるはずである。ただし。ツボは表面でなく、底のほうにあるので、痛くない程度だが、ある程度は深くしないと感じないこともある。この点に注意し、お互いに米粒を確認できたら、最初のハードルは越えたといえる。
 また、ここでお気づきになったと思うが、“どこを圧してほしがっているか?”というのは、自分の主観だ。だが、同時にそこは、受け手が圧してもらいたかったツボ(客観)でもある。一見、単純なことのようだが、ここでは主観・客観が一致している事に気づかれただろうか?主客一致は、気の世界の第一歩である。

「響き」を感じるか?
 米粒のものを感じることができたら、それを圧してみて、ツボであるか否か確認する。ツボであれば響きを感じる。
 響きとは、圧されている点、またそれ以外のところにしびれや痛みなどを感じることである。この響きは、いわゆる“邪気”が排出されることによって生じる生命感覚である。この響きにも三種類の場合がある。
①ツボから末端に向かって響く…このケースがいちばん多い。ツボを指圧されることによって、邪気が指先などの末端から排出されることがよくあるからである。
②体幹に向かって響く…たとえば、腕のツボを圧することによって、胸部に響くことどがある。これは、胸部の邪気が排出されようとしているからである。この場合、胸部の響きが終わったあと、末端(指先)に向かって響くようになったりする。それは、胸部の邪気が末端から出はじめたことを示している。
③奥に響く…邪気が通常より深いところにあると、身体の他の部分には響かず、圧しているところの奥に響くという現象が起きる。この場合、しばらくすると②のようなケースがある。これは、最初は深いところにあった邪気が、表面に向かって上がってきて、その後に末端から排出されはじめるからである。