整体と気功と言霊の原理.50

遠藤喨及の『気の経絡指圧』…「タオ指圧」.10
証診断とは

「証診断」で民間療法の域を出る
 増永師は、次のように定義された。
「どれほど有効な治療法であっても、診断のないものは民間療法の域を出ているとは言えない。それは、診断体系を持たない治療法は、普遍的な学問としては成立しないからである。民間療法と医学の違いは、診断体系があるかどうかによる」と。
 そして、経絡に基づいた、指圧の「証診断体系」を確立されたのが、増永先生だ。これは、師の東洋医学界に対する最大の功績の一つだと思う。なにせ指圧の経絡診断などは、増永先生以前にはなかったものだからである。
 ただし、この「証」というもの。経絡の虚実(気の過不足)を診断すること。これには、きわめて難しい問題が含まれている。それは、証を取る(経絡の虚実を診断する)のに必要なのは、知識でも経験でも、また技術でもないから。
 必要なのは、古典で「漢方的な明」と呼ばれる、気や経絡が認識できる心。これが開かれて、はじめて証をとることが可能となる。
 すなわち証診断は、その精神性のゆえに、誰でも容易に行い得るものではない。ハッキリ言えば指導方法などないということである。
治療効果が大前進
 気の経絡指圧が成立するのは、超脈と超特穴、全身二十四経の発見、また「気のからだ」、邪気の実体などの、新しい発見が不可欠であった。

不嘘はすがすがしい

 「誰しも人の意識の底には智慧がある。だから自分の無意識は、真の虚実の証を知っている。すると、一応のの(虚偽の)証を出すなどという行為は、真の証を知っている、自らの無意識の智慧を裏切っていることになる。
 気の見える心の世界は、意識と無意識の一致によって開かれる。したがって、これをバラバラにする行為は、自らの心のふたを閉ざすものです。これでは、いつまで経っても経絡が見えるようにならない。」