不老長生の道教神仙術
古代中国において、百姓の民間信仰を集大成して、政治・道徳・宗教・文化全般の根本原理を成したのは道教である。この「道」とは天道、すなわち宇宙の森羅万象(人間をふくめて)を貫く、最高の真理のことである。思想的にみると、仁義礼智信を説く人間倫理の儒教などより、はるかに中国民衆の心にしみつき、親しまれて今日にいたっている。中国で神道というのは道教のことを指している。日本古来のものとされるわが国の神道にも、この大陸から伝わった道教の影響が多分に入りこんでいるといわれている。
この土俗信仰を寄せ集め主に呪術・鬼道を行っていた専門家が、方術・方士といわれ、一般民衆はもちろん、国家の帝王にまで信奉されていた。紀元前の古代中国の医術者とは、この方士であったのである。
老荘の哲学を信奉した学徒は、道家、道士といわれていた。これは孔子の儒教・儒家に対抗した思想家であったが、いつのまにか方術・方士と混同されてしまった。
以上を要約すると、土俗信仰=方術(巫術・鬼道)を使う方士が、老荘哲学の導入により宗教化して、道教の導士となったというわけである。
整体と気功と言霊の原理.56
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