アンドルー・ワイル著「ナチュラル・メディスン」.01

はじめに
合衆国ではいま、自然食品・自然療法・自然医学をめざす根強い運動が展開されている。同じ運動は日本でもはじまっているが、アメリカの比べるとまだ新しく、規模も小さい。しかし、その運動はきっと成長し、多くの医師も参加して行くことになるだろうと推測している。わたしはすでに日本ホリスティック医学協会の人たちと話し合う機会に恵まれ、共通の目標に向かい向かって日本のみなさんとも力を合わせて行きたいと、こころから念じている。
日本の医学界にかんして私がとくに気になるのは、アメリカのそれにもまさる顕著な権威主義である。日本の患者はどうしても受け身になりがちなようだ。医師の指示に疑義を示すことはないし、自分の健康に責任をもとうとする態度も希薄にみえる。『ナチュラル・メディスン』は、もっと自信をもち、医師への依存から脱却して自立し、自分の健康に責任をもつすべてを見に付けていただくための、読者の激励の書である。日本の読者には厳しい注文になるかもしれないが、これはほんとうに重要なことなのである。テクノロジー医学への妄信はけっして健康だとはいえない。
ともあれ、本書を楽しみながらお読みいただき、そこから日々の生活に役立つ情報を見出してくだされば幸いです。どうか本書で紹介した数々のガイドラインを実行していただき、その成果を自分の体で実証していただきたいものである。