ナチュラル│高タンパク食は体を

高タンパク食は体を疲れさせる
 成長と組織の修復維持のために体が必要する量のタンパク質を食べたら、どういうことになるか。余ったタンパク質は炭水化物や脂肪とともに燃料として燃やされるが、タンパク質はあまり効率のいい燃料とはいえない。タンパク質分子は複雑だから、解体してエネルギーを取り出すのに、体は余計な作業をしいられる。エネルギーの収支が炭水化物や脂肪のようにうまくいかないのだ。高タンパク食は消化器系に相当な負担をあたえ、疲労感や精力減退の原因になる。
 燃料としてのタンパク質がかかえる第二の問題は、それがクリーンなエネルギーではないということだ。タンパク質には窒素が含まれているため、燃焼すると毒性の窒素廃棄物である「灰」が残ってしまい、体はそれを排出しなければならない。高タンパク食をとると、血液にアミノ酸がどっと流れ込む。肝臓は賢明に働き、アミノ酸を分解して単純な成分の尿素に変える。尿素には毒性があるから、今度は腎臓がそれを排出しなければならない。そのために、大量の水分を使って血中から尿素を洗い出す必要がある。タンパク質の代謝は消化器官全体に負担をかけ、さらに肝臓と腎臓に余計な負担をあたえるのである。