波動医学.5│微細エネルギー系

5.微細エネルギー系と古代の癒しの技法
鍼灸と中国の癒しの思想…古代の診断・治療法の現代的考察
陰陽五行説と中国の自然観
時間生物学と経絡系
診断装置としての経絡系
経絡…グリア・ネットワーク…神経系の電気的接触面エネルギー医学としての鍼灸の治療効果
【キーポイント】
1.中国医学では、人間は大宇宙の中の小宇宙であり、したがって、宇宙に遍満するエネルギーの流れを決定する法則は、人間のエネルギー系にも適用可能であると考えられている。
2.中国人は宇宙を、自然界における対極物のあいだに形成される、つねに変化してやまないダイナミックな平衡状態としてとらえている。そして、その本質を陰と陽という二つの力のバランスが正しく保たれていなければならない。
3.経穴は、周囲のエネルギー場からエーテル体と物質的身体とにエネルギーが流入するためのアクセスポイントである。経穴は皮膚電気抵抗が低いという現象を利用して、その位置を見つけることができる。その高い伝道性は、経穴が体へのエネルギー輸送路としての役割を持つことを示している。
4.生命を養う微細エネルギーである「気」は、周囲の環境から経穴・経絡系を通じて体内に吸収される。経絡系は、からだのおもな臓器にエネルギーを供給する主要な十二対の経絡系に分類される。
5.中国の伝統思想によれば、十二対の主要な経絡系を通って流れる気エネルギーは、自然界の法則を反映した、厳密に定義されたサイクルにしたがう。「相性」と「相克」の二面をもつこれらのサイクルは、病気のときも健康なときも気エネルギーが経絡を通って一定の順番にしたがって循環し、臓器に届けられていることを示している。
6.経絡を通じる気エネルギーの流れは、バイオリズムに従って変化する。ある特定の経絡を通る気の流れは、一日のある時間帯に最も強くなる。この時間的変化について知ることは、臨床家が鍼灸療法でどの時間帯にどの経絡を治療したらよいかを知るのに役立つ。また、時間によって生命エネルギーの流量が変化することから、どの時間にどの臓器がもっとも生理学的影響を受けやすいかを決定する要因にもなっている。
7.経絡は各一対のルートによって、からだの左右の臓器に気を配分する。ある臓器に病変が生じたとき、あるいは病変が生じようとしているとき、その臓器にエネルギーを送る一対の経絡は、体の左右のエネルギーバランスの不均衡を示す。
8病気のともなうそのような不均衡は、AMIのような診断機器をもちいて検出することができる。この装置は、コンピュータをもちいて各一対の主要な経絡のそれぞれの終末点を電気的に測定するものである。
9.エレクトロノグラフィーによるからだもスキャン写真は、経絡系に生じるアンバランスを、その経絡に関連した経穴の輝度の増大として示す。したがって、病気の検出するための新しい方法も考えられる。
10.経穴への刺激は(エンドルフィンの放出や痛みの緩和といった)神経系の変化を引き起こす。その理由は、経絡系が間接的に神経伝達路に影響を与えているからである。鍼灸によるそのような神経の変化はおそらく、神経とそれをつつんでいるグリア細胞の周辺でおこるエネルギー場の変動によっていると思われる。
11.経絡系は診断にも治療にも応用できる。経絡系でおこるエネルギー変化は経穴をつうじて測定することができ、病気の発見に役立てることが可能である。また逆に、さまざまな方法で経絡系にエネルギーを導入し、治療効果を増強することも可能であろう。それには、経穴を指や鍼、電流、音波、そしてレーザーなどで刺激する方法も含まれる。