波動医学.8│潜在力の探求

8.サイキック・ヒーリング…人間の潜在力の探求
人間の潜在力としてのサイキック・ヒーリング…その進歩の歴史
現代におけるサイキック・ヒーリングの調査研究…ヒーラーの生物学的作用の科学的検証
ヒーラーと磁場とのエネルギー的類似性…動物磁気の科学的研究
ヒーリング・エネルギーと負のエントロピー…秩序と細胞組織化の推進力
ヒーラーとヘモグロビン…セラピューティック・タッチパネルの進歩
マグネティック・ヒーリングからスピリチュアル・ヒーリングへ…ヒーリング・エネルギーの多次元的モデル
【キーポイント】
1.手かざし療法は、世界中で何千年にもわたっておこなわれてきた。18世紀のおわりごろ、フランツ・メスメルは、磁気的な性質をもつ微細な生命エネルギーがヒーラーの手と患者のあいだに流れると説いた。メスメルはまた、水にたくわえたその微細エネルギーを、治療を必要とする患者に転送できることも発見した。
2.1960年代、バーナード・グラッド博士は実験を通じて、手かざし療法のエネルギーが水に貯蔵可能である事を立証した。グラッド博士はされに意欲的な研究をおこない、その微細エネルギーが植物の生長やマウスの創傷治癒をうながし、動物の甲状腺腫を予防する効果をもたらすことを示した。グラッド博士がおこなった創傷治癒の実験は、別の研究所でも反復された。
3.ロバート・ミラー博士は、ヒーラーの処理した水と磁気で処理した水のおどおくべき類似点をあきらかにし、ヒーリング・エネルギーは磁気的な性質をもっているというメスメルの節を裏付けた。ミラー博士はまた、両者においては、水の表面張力や水素結合力を低下させる作用、硫酸銅の結晶化パターンを変化させる作用には差がないことをし示した。
4.ジャスタ・スミス博士もまた、1970年初期に、溶液中の酵素の活性にあたえる影響が、ヒーラーが処理した水と磁気で処理した水とではおなじであることを示した。
5.スミス博士は、さまざまな酵素へのヒーリング・エネルギーの影響の変化を研究し、その変化の方向がつねに細胞の健康状態の向上にむかってはたらくことを発見した。
6.スミス博士は、ヒーラーが変性した酵素を修復できるということも発見した。これは、ヒーリング・エネルギーには負のエントロピーのはたらきがあること、すなわち系の秩序を高める作用があることを意味している。
7.スミス博士は、ヒーリング実験のなかで、鋭敏な磁場検出装置をつかってヒーラーから放出される磁場を測定しようとしたが、なにも検出できなかった。しかしジョン・ツィマーマンによる、超高感度のSQUID(超伝導量子干渉計)磁気検出装置をつかった1980年代前半の研究では、施術中にヒーラーの手から放出される磁場は微弱だが測定可能なていどに増加していることが証明された。このように、手かざし療法のエネルギーはきわめて磁気に似た性質を持っており、いくつかの生物システムにあたえる影響のつよさは強力な磁場とかわりない。ただし、従来の方法ではそれを検出することは非常に困難である。
8.ヒーラーが放出するエネルギーの特徴は、負のエントロピーの性質をもっていること、質的にも磁場と同じであるということにある。しかしそれは、従来の電磁気検出装置はうまく測定できない。そうした特徴は、正と負の時空間にかんするティラー/アインシュタイン・モデルで存在が予言されている「磁電エネルギー」すなわち「負の時空間エネルギー」の特徴と一致するものである。
9.ドロレス・クリーガー博士は、ヒーラーに処理された植物の葉緑体含有量が増加するのと同様、ヒーラーの治療を受けた患者ではヘモグロビン量が増大することを示した。ヒーリング・エネルギーが人間に与える影響を測定するうえで、ヘモグロビン量はその生化学的効果の定量的測定を可能にした最初のパラメータの一つである。
10.クリーガー博士はさらに、訓練を受ければだれでもヒーリングができるようになることをし示した。博士が養成した看護婦ヒーラーたちは、生まれながらのヒーラーとおなじように患者のヘモグロビン量を増加させることに成功し、ヒーリングが人間に本来備わった潜在能力であり、学習可能でもあることを証明した。
11.ミラー博士は超能力者オルガ・ウォーラルとアンブローズ・ウォーラル夫妻との共同研究で、ヒーリング・エネルギーが約600マイル(約960K)も離れた生物・無生物システムに影響を与えられることを証明した。
12.ヒーリング・エネルギーの種類は、そこでおこなっている現象のレベルによって異なる。手かざし療法は、正確には「マグネティック・ヒーリング」(生体磁気療法)と表現されるべきであろう。その作用は肉体/エーテルレベルの調節に関わっている傾向があり、治療はヒーラーが患者に手を接近させるかたちだけでなく、アストラルレベル、メンタルレベル、そしてさらに高次レベルの機能障害をも調節する。スピリチュアル・ヒーリングはさらに、患者がそばにいなくても可能であり、ヒーラーと患者の間に膨大な距離のへだたりがあっても可能である。

2024年4月
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