波動医学.12│地球の進化

⒓個人の進化と地球の進化
個人の責任と霊的生長…内在する自己治療力
再生の宇宙的サイクル…新時代に生きる古代の智慧
未来の霊的科学としての波動医学…個人と地球の進化のあらたな一歩
【キーポイント】
1.人間は魂の生長と進化のパターンを反映する、ダイナミックなエネルギー系である。人間の意識はたえず学習し、生長し、進化し続けている。そのダイナミックな変化のプロセスにたいして霊的に目覚める人がふえると、人類全体にエネルギー力学的変化をもたらす「さざ波効果」が生じるだろう。
2.病気になるとほとんどの人は、自己の生活や思考の様式を変更する必要性について考えることもなく、医師のもとを訪れる。しかし、医師と患者の相互作用が治療的効果を発揮するのは、相互協力が可能であり、互いの役割がはっきりと認識されているときだけである。われわれは自分の人生と健康に責任を持つ必要がある。その責任の一部には、医師の忠告に従うことも含まれている。
3.病気は当人の感情の不安、霊的な障害、安楽の欠如といった内面的な状態の象徴的な反映である。人体にとってマイナスに作用する外的要因もあるが、それらの要因が実際に病気をひきおこすのは患者の抵抗力が低下している場合だけである。人間の微細エネルギー的構成要素であるチャクラや経絡系では、感情的及び霊的な障害が生理学的な弱点に変換され、その変化がいずれは物質的身体における局所的な機能障害、すなわち特定の疾患となって発現する。
4.発現した病気は、多次元的な身体/精神/霊の複合体における創造的意識および、微細生命エネルギーの自然な流れが阻害されていることの徴候である。それは「システムのどこかがおかしい」ことを知らせる、象徴的な警告のメッセージである。永続的な健康を達成するには、微細エネルギーの流れが阻害されている部位をもとの状態に復帰させなければならない。
5.人間がかかえる感情的/霊的問題の多くは、チャクラがもつ重要な学習課題の反映である。チャクラにかかわる問題には、「地に足をつける」こと、セクシュアリティ、個人の力、愛、意思、創造的表現、内的ヴィジョン、霊的探究などがある。
6.右にあげた問題のいずれかでつまずいたときは、それに対応する大チャクラを流れる微細エネルギーがブロックされる結果となることが多く、そのエネルギーブロックが、関連する身体臓器に流れる生命エネルギーを阻害する。そうした問題が解決されず、慢性化したときに、エネルギーブロックはいずれ病気として発現し、転生を繰り返すパーソナリティにとっての重要な学習課題となる。
7.チャクラにかかわる問題のうちでは、心臓チャクラがもっとも重要な課題をになっている。心臓チャクラは、自己と他者にたいする愛の自由な表現能力にかかわるものだからである。個人的変容および霊的変容は、究極的には、花にも似た心臓チャクラの「開花」状態にかかっている。
8.現世における病気、苦痛、苦悩の多くは、恐れと誤解に根本的原因がある。低い気づきのレベルにあるとき、われわれは自己のもつ恐れに気づかず、すべてを周囲の世界に投影しがちである。しかしじつは、問題は当人の内面にあるのだ。そうした恐れを氷解させ、癒すための鍵は、心臓チャクラのブロックを解消し、愛と許しの立場をとることにある。心臓チャクラをひらいて高次の霊的エネルギーが円滑に流れるようになると、心臓チャクラは自己のみならず、まわりの他者をも癒す触媒になる。
9.輪廻転生は、神のエネルギーの断片である魂が進化し、学習し、霊的に成熟するためのシステムである。輪廻転生によって、生きる過程でえた知識と経験のすべてが、神の…そして個別化した意識である魂の…貯蔵庫に蓄えられる。神とよばれる広大な意識は、みずからとあらゆる被造物とのあいだのホログラフィックな結合をつうじて、宇宙に発生するできごとの一部始終をつねに把握している。
10.輪廻転生のシステムは、魂が多くの物質的身体による人生経験と試行錯誤をつうじて学習することを可能にしている。肯定的あるいは否定的な人生経験はコーザル体に記録され、カルマをつうじて未来の人生に影響をあたえる。
11.あやまった行為や他者を苦しめるような行為は、未来の人生において、相応するハンディキャップとして当人のうえに転写され、ものごとの両面をみるべく教訓が与えられる。また逆に、転生するパーソナリティは、過去世における肯定的な行為の結果の一部として、富や地位、社会的進出などを達成することもある。輪廻転生の思想によってわれわれは、肉体的・社会経済的なハンディキャップを、肉体を持つようになる。その境遇にどう対応するか、魂の生長の機会として活用するかどうかは、当人の自由意思によってさまざまに変わる。
12.過去において、輪廻転生や人間の多次元的構成にかんする真実を理解していた文明が数多く存在した。そのなかには古代のさまざまな神秘学派が含まれる。いくたびの思想の悪用、戦争、頽廃があったにもかかわらず、人間の聖なる本質および潜在能力をつたえる秘密の前哨地点は常に存在し続けていた。
13.何世紀にもわたって偉大な指導者たちが転生し、古代の霊的叡智をつたえてきた。そうした指導者の中に老子、孔子、ブッダ、ゾロアスター、ムハンマド、ナザレのイエスなどがいた。かれらの覚醒意識から、多くの世界的宗教が生まれた。語る言葉と表現には相違があったが、つたえようとしていた真実はすべて同じであった。長い間失われていたのは、かれらがつたえようとした教えの象徴的な部分である。彼等の残した隠喩が字義どおりにしか解釈されず、基本となる霊的な意味が歪められ、あるいは失われてしまったのである。
14.波動医学は、エネルギーとしての物質というアインシュタインの原理と、「ダイナミックな平衡状態のなかの、複雑なエネルギー場の重層構造としての人間」という概念に基づいている。物理的な正のエネルギー場は、負の時空間に属する高次元のエネルギー場と平行関係にある。そうしてエーテル界、アストラル界、メンタル界、コーザル界、さらに高い周波数のエネルギー場は、その霊的な源からのエネルギー情報、エネルギー構造、さらに高次の知識を、転生するパーソナリティに提供している。それらの構造的な配置は、魂が物質界での経験を通じて生長するためにの表現媒体を提供するためのものである。
15.波動医学のねらいは、パーソナリティとハイアーセルフ(高次の自己)とを有意義な方法で再結合させるところにある。波動医学的療法は、身体/精神/霊性のバランスをひとつの全体として回復させ、パーソナリティと魂とのエネルギー的結合の強化を助けるものである。すべての波動医学的療法が高次エネルギーのレベルに作用するわけではないが、波動医学のヒーラー/ドクターが目指す目標は、個々の患者におけるそれらの再結合と再配列を援助することにある。
16.新時代のテクノロジーが進歩するにつれて、いずれは本書で述べたような人間の多次元構造を視覚化する画像システムが開発され、その結果、現代医学の世界にも波動医学がひろく受け入れられるようになるだろう。

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