ナチュラル│リラク・休・睡.3

リラックスを妨げるもの
<カフェインなどの興奮性薬物の影響>カフェインをはじめとする興奮性の薬物は、緊急事態に備えるための交感神経を興奮させ、「戦うか逃げるか」反応を生じさせる。その結果、動揺しやすくなり、不安や恐れが高まり、リラクセーション・休息・睡眠の妨げになることが多い。しかしわれわれの文化では、コーヒー・紅茶・コーラ・チョコレートなどがあまりにも無思慮に用いられているために、それらが向精神薬物であることに気付いていない人がほとんどである。精神的なストレスのレベルを下げ、リラックスする能力を高め、煩わしい出来事を無事にやり過ごしたい人は、生活からカフェインやそれに類するものを追放することである。
<音に影響>音も神経系に強い影響を及ぼす。
<ニュースの影響>ニュースもまた心の状態に深い影響を及ぼす。
<相手の動揺の影響>一緒にいる相手が動揺するとあなたのこころも動揺する。
リラクセーションの方法
<呼吸法>私が知る限り、もっとも効果的なリラクセーション法は呼吸を意識的に制御する方法である。
<漸進的リラクセーション法>漸進的リラクセーション法は自分の筋肉の緊張をほぐす方法である。
<運動法>運動は弛暖法の一種でもあり、運動してストレスを解消している人は少なくない。
<ヨーガ>ヨーガは優れた非エアロビック運動であると同時に最高のリラクセーション法である。
<マッサージなどのボディワーク>マッサージをはじめとするボディワークもすぐれた弛暖法である。
<視覚化法と誘導イメージ法>両方ともこころの目に映ったイメージに注意を集中する方法である。
<バイオフィードバック法>バイオフィードバックはリラクセーションをより早く身に付けるためのテクノロジーを利用する方法である。
<瞑想法>瞑想とは意識を一点に集中する方法のことである。
<マントラ>マントラ(真言)行とは、意識を統一して否定的な精神状態を打ち消すのに役立つような特定の語句を心の中で、または声に出して繰り返し唱える行のことである。
<催眠療法>かつて催眠術とよばれたものの現代的な名称で、過去数百年のあいだ毀誉褒貶の対象として浮沈を繰り返していた。
<薬物>多くの人がリラックスする目的で薬物を使っているが、これまで紹介した各種の方法に比べると安全性も効果も劣っている。リラックスを目的にして使われる薬物でもっとの多いのはアルコールである。

2024年4月
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