ナチュラル│免疫系.5

免疫系を守る方法

9.免疫能を高める食品やハーブ類について知っておこう
アメリカの国立がん研究所も抗がん作用をもつ天然物質の候補としてサルノコシカゲのスクリーニング検査をおこなったが、試験管の中で検査したため無効という結果が出ている。西洋ではがんを攻撃する薬物の開発ばかりを考えている。それを補う考え方が宿主の防衛力を強化することによってかんを抑えるという無毒療法であり、霊芝はその候補のひとつなのだろう。さらに研究が望まれるところだ。日本人の研究ではシイタケとエノキダケがある。
同じような効果をもつ漢方薬に、マメ科のアストラガルス(ゲンゲ属)の根を使うものがある。最近アストガルス製剤が売られるようになった。アメリカ先住民の医学にもアメリカ原産の植物を使った、免疫強化剤の候補がある。ムラサキバレンギキと、その同系列の植物がそうである。この鑑賞植物の根には抗細菌性と明らかな免疫強化性があり、薬草療法家やナチュロパシー医、それに多くの素人から珍重されている。
霊芝、シイタケ、エノキダケ、アストガルス、エキナセアには共通した化学成分が含まれている。そのすべてに多糖類が含まれていて、それが免疫強化作用をもつと考えられている。多糖類は新薬を探している科学者の興味をそそるような物質ではない。それは多くの生物のからだをつくっている構成物質であり、薬理効果をもつような種類の分子ではないのだ。しかし、研究者たちは免疫系を強化すると思われるすべての植物やキノコに多糖類を発見している。多糖類は、細菌の細胞壁の分子に似ていて、それが免疫反応を刺激することに関与しているのかもしれない。作用機序が何であれ、安全な天然の免疫強化食品というものがあり、抵抗力が落ちた時にはいつでも利用できるということは知っておいていい。

10.精神神経免疫学を活用しよう
免疫学者は長い間、免疫系が外部からの支配を受けずに働く、体内唯一の自律システムだと主張していた。まったく馬鹿げた主張である。体には自律システムなどというものはない。すべての器官系は互いに結びつき、特に神経系とは密接につながり合っている。