ナチュラル│自然療法.1

簡単な自己療法
セルフケアの簡単なテクニックを身に着ければ医療費が節約できる。
安静…安静はあまりに簡単すぎる方法なので、具合が悪くなっても多くの人がそれを軽視し、忘れてしまいがちである。免疫系が働くためにはエネルギーがいる。しかがって、不要なエネルギー消費を抑えることは免疫系を大いに手助けすることになる。具合が悪くなったことに気付いたら、すぐに予定を中止し、ベッドに横になって、誰かの看護をうける。それは薬を飲んで仕事に出かけるより、はるかに分別ある戦略である。初期であれば1日の安静だけでも、病気の進路を変えることに十分なことが多い。
断食…断食の効果は、ちゃんとした生理学的な裏付けがある。体の中で最も大きく、かさばった器官であることからもわかるように、消化器はふつうに働くだけで大量なエネルギーを消化している。食べないという単純な行動によって消化器系を休ませると、体は余った大量のエネルギーを治療のために使うことができる。断食とは水以外には何も摂取しないことである。果物やフルーツジュースだけを取る方法もあるが、それは断食ではない。それはそれで効果がある特殊な食事療法だが、断食と同じ効果は期待できない。
断食には二種類の方法がある。短期断食と長期断食である。両者はやり方も効果も非常に違っている。
短期断食は1日から3日間、水以外に何もとらないという方法でである。短期断食でも意識と生理が変化する。風邪・インフルエンザ・その他の感染症・中毒症状の家庭療法にはもってこいの方法である。断食と安静と精神状態の安定の三つを組み合わせれば、生まれ変わったように爽快になれる。たった一日の断食でも五感が鋭くなり、頭脳が明晰になり、体が軽く活気がでるという人はたくさんいる。
長期断食は3日以上連続して断食する方法である。専門家の指導なしで長期断食を試みてはならない。長期断食は一種の荒療治であり、危険をともなう。私は1カ月から3か月もの長期断食をして好結果を得た人たちを知っている。長期断食によって、他の治療法ではどうしても治らなかった気管支喘息、慢性関節リュウマチ、潰瘍性大腸炎などが完全に緩解した例も見て来た。

2024年4月
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