滑液包炎
滑液包は関節の摩擦を少なくして滑りやすくするクッションのような袋である。その滑液包の炎症はふつう、からだの一部に繰り返し強い圧力がかかるか、特定の関節を使いすぎるかして、関節に傷がつくことから生じる。肩関節の滑液包炎は野球の投手泣かせで知られている。「メイドの膝」と呼ばれる症状も同じことで、長時間床に膝をつけて働く家事労働から生じる。西洋医学の標準的な治療法は消炎剤を投与するか、局所にステロイドを注射するかであるが、前者はひどく胃を荒らすし、後者は免疫に有害な作用があるので、わたしは反対である。
滑液包炎の治療でもっとも大切な点は、原因を見つけ出して取り除くことである。それはすなわち、炎症がある関節を副木やギブスで固定させ休ませ、それ以上の刺激を与えずに治療を促すことでもある。外用薬もいいものがある。木材パルプから作られた単純な化学物質のDMSO(ジメチルスルホキシド)がそれで、皮膚に浸透し炎症箇所の治療を促進する。DMSOを塗ると局所に温感かヒリヒリした刺激を感じ、口の中にニンニクのような味を感じることもある。これを1日に3回、3日間続ける。もしそれで改善が見られなければ、そこでやめる。効果があるようなら、1日に2回にしてさらに3日間続け、最後の3日間は1日に1回にする。あとは体に任せておけば自然に治してくれる。 DMSOは合成繊維も溶かすほどの強力な溶剤なので、取り扱いには注意していただきたい。その溶剤はたいがい健康食品店で売っている。100%か90%のものしかなければ、蒸留水で薄めて使う。(水を混ぜると温度があがるので、冷ましてから塗布すること)。滑液包炎の痛みを対症的に緩和するには鍼がいい。抗炎症剤やステロイド注射よりもはるかに安全である。
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