下痢
誰もが経験し、不快な思いをするこの症状にたいしては、安全で効果的な家庭療法がたくさんある。一番いいのは、吸収性が強い粘土の懸濁液であるカオペクテイトだ。これの濃縮錠剤をおすすめしたい。毒性はない。これは薬物ではなく、腸内の刺激物を吸着するという効果がある。
もうひとつの手は、次サリチル酸ビスマスの調合剤であるペプトビスモルだ。これも効果的だが、合成の赤色染料とサッカリンが入っているし、敏感な人はサルチル酸塩でアレルギー反応を起こすことがある。
下痢に良く効く生薬はブラックベリーの根の皮からつくる。根の皮に含まれているタンニンが腸の内壁にたいして適当な収斂作用をおよぼすのだ。根の皮を水で20分間煮出してから漉し、下痢がとまるまで2~4時間おきに1カップずつ飲めばいい。ハーブ専門店に行けばブラックベリーの根の皮のチンキ剤の買えるし、ブラックベリーが生えている地方に住んでいる人なら自分でも作れる。チンキ剤も2~4時間おきに、水に小さじ1杯を混ぜたものをのむ。
もし下痢に耐え難い痛みが伴う時は、アヘン剤が一番いい。昔ながらの療法だが、ありがたいほどよく効き、短時間にかぎって正しく使えば安全である。最良の調合剤は濃縮エキスのDOP(脱臭アヘンチンキ)で、必要に応じて3~4時間おきに、少量の水に10~15滴落したものを飲めばいい。ただしアヘン剤は48時間以上飲んではならない。また、痛みをともなわない下痢に使ってはならない。
下痢の時には失われた水分を補給しないと、脱水症状を起こすことがある。水、カフェインのないお茶、薄いスープ、ジュースなどをたくさんとることだ。それに、食べられる範囲で、やわらかいものを少量ずつ頻回に食べることも必要だ。ただし、ミルク、乳製品、生野菜と果物、ねか類、全粒穀物のシリアル、甘い物、スパイス類、カフェイン、アルコールは避けなければならない。
発熱を伴う下痢で血便や粘液便が出る場合は、細菌か寄生虫の感染を考える必要がある。特に外国で、衛生状態が悪い地域にいる場合はそうだ。検便をしてもらって、病原菌が確定したら適当な治療薬を飲まなければならない。
慢性の下痢はたくさんの原因がある。そのうちでもっとも多いのはカフェイン嗜癖と精神的なストレスだ。
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