中世の医学 次に中世の医学は、ご存じのように、キリスト教の支配下にあり、学問としてはまったく停滞します。迷信が横行して理性が死に、ギリシャ・ローマの医学説を金科玉条にして、これに盲従しました。しかしアラビアには、中世ヨーロッパよりやや豊かな医学的知識が他の自然科学と並んであったのです。