にきび
まれに深刻な美観の損傷を残すことがあるとはいえ、ほとんどの人にとって、にきび(座瘡)は病気というより不快感の対象である。にきびはふつう、思春期にアンドロゲン(性ホルモン)の活動が盛んになって、皮脂の分泌が亢進することに原因がある。顔・肩・上背部によく見られ、女性より男性のほうが悪化しやすい。感染が主原因ではないので、長期にわたる抗生物質の服用は避けるべきである。食事も主原因ではないが、高脂肪食と沃素を避けることが大切だ。常に石鹸水で皮膚をよく洗い、過酸化ベンゾイルが入ったニキビ用のクリームを塗っておくといい。過酸化ベンゾイルはすぐれた洗浄作用があり、多くのローションやクリームの主成分に使われている。売薬でも処方薬でも手に入る。油や色素の入った塗布剤は使わないほうがいい。
にきびはほとんどの場合、思春期が終わるころには自然に消えるものだが、しつこく残って悪化していくなら、瘢痕が残らないようにやや攻撃的な治療が必要になる。ビタミンAの誘導体よく効く。トレチノイン(レチンA)という外用薬とイソレチノイン(アキュテイン)という内服薬がある。刺激性が強く毒性もあるので、皮膚科医の指導のもとで使用すれば安全だが、自己流で使うのは危険である。
成人で突然にきびのようなものができたときは、ホルモンのアンバランスか薬物の中毒(たいがいはステロイド)の可能性がある。医師の検査を受けて、その可能性を除外しておく必要がある。
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