大・小周天功法の概略
内丹術をその内容とする書物を、丹書あるいは丹経という。明代の『道蔵』には、120~30もの丹書が収録されている。述語が煩雑で、意味が明瞭でないため読解が容易ではないことが、内丹書に共通な特徴である。錯綜する文章を解きほぐして、内丹術功法を整理し、その本来の姿を再構成してみたい。
内丹術功法は、3段階にわけることができる。すなわち、錬精化気、練気化神、練神還虚の3段階である。『黄庭経』の記述が根拠となっている。丹書によると、この3段階の功法を完成させるには、順調に運んでも10年以上かかるという。
練精化気、すなわち小周天で、初関ともいうが、これに約100日。練気化神、すなわち大周天で、中関ともいい、これに約4年前後。練神還虚、上関ともいうが、これに約9年の時間がかかる。
この3段階の功法を具体的にどのように行うかについては、それぞれ丹書によって異なっている。
本書では小周天、大周天の2つの功法について、広く関連する書にあたって資料を収集するとともに、それらを自身の体験に照らし合わせて、要点をかいつまんで述べることにする。第3段階の練神還虚については、鍛錬功法が難解で、また全くの成仙上天説に当たるものなので省略する。
気の周流│功法の概略
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