鼎器、薬物、火候が、大・小周天功法の鍛錬過程での不可欠の3要素である。
鼎器
鼎器には、鼎、炉の2つがある。内丹術では、内丹鍛錬に鼎炉はかかすことができないと考えられている。この鼎炉は鍛錬者自身の身体に存在するものでなければならない。『中和集』には「では、何を鼎といい炉というのか。身と心こそが鼎と炉である。身体の外側に炉をすえつけ鼎を立てさせることは、あやまりである」と指摘している。
一般的には、『梧真篇』の「まず乾坤を鼎器とする」の記述にもとづいて、『周易』の乾、坤両卦を鼎器に代えて用いる。さらに練功中という動作に適うように、乾坤の両卦を鼎器と組み合わせてそれぞれ異なった部位に配置する。乾は腹部であって炉と考える。実際にあっては、乾坤、鼎器、玄牝はいずれも丹田を意味する代名詞である。
丹田という名称は、晋代の皇甫謐の『鍼灸甲乙経』にみることができて、臍下2寸にある石門穴をさしている。しかし結局は人によって異なるのだから、練功者が模索して確定しなければならないのである。
玄牝の二字については、「谷間に宿る神霊は永遠不滅である。それを玄牝という。玄牝の門は、天地を生み出す生命の根源である。綿々と太古より存在しているもののようだ。その働きは疲れを知らず不死鳥である」とあるように、もともと『老子』にみえる。
玄牝とは一つに陰陽を意味する。したがって、玄牝とは陰陽であり、陰陽は乾坤であって、すなわち上鼎下炉にほかならない。
谷神についても、2とおりの意味がある。一つは上丹田を指すという説で、もう一つの説は、三つの丹田を指すという説である。上・中・下の三丹田については、それぞれ練功段階に応じて、異なった効用だあると考えられている。
気の周流│三要素①
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