気の周流│三要素②

薬物
『玉皇心印経』には「上薬に三品がある。神・気・精である」とあり、『規中指南』には「採薬とは、身中の薬物を採取るすることである。身中の薬とは、神・気・精である」とある。
精・気・神は、後天のものは用いず、内薬といわれる先天的なものでなければならないことが強調される。だが、実際には、先天・後天のこの二つのものは表れる形は異なっていてもその内実は同じものであって、互いに促進しあうものである。練気とは元気を煉るのであって、こうして離中の元陰を補うのである。
①坎、離
坎、離は『周易』の坎卦、離卦を指す。これらが内丹術の中で重要な位置を占めているところから、『周易参同契』は「坎・離この首たる地位にあるもの」とまで称して、概して薬物を指していっている。
『悟真篇』に、「坎位の身中の実[陽]を取り出して、離宮の腹内の陰に小さな印を加えて陰爻を陽爻に変える。こうして、乾健へと変成する。陽気が地下に潜みかくれるも、飛躍するものすべて心に由る」とあるが、これが大・小周天の核心的内容を論じている。坎卦()、離卦()は、先天の坎卦、坤卦の中の陰爻、陽爻の両爻がその占める位置を相互に入れ換わることによって後天的なものとなったものである、と内丹術では認識される。
②龍虎、鉛汞
龍虎、鉛汞はいずれも薬物を、つまり坎離を意味する言葉である。鉛汞は外丹術の名称を借りて名付けられたものである。『周易参同契発揮』に「龍は南方の離龍である。虎は北方の坎虎である」とあり、『性命圭旨』には「離日は汞である。中に己土がある。しいて名付ければ龍である。坎月は鉛である。中に戊土がある。しいて名付ければ虎である」と記述されている。

2020年1月
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