気の周流│三要素③

火候
<火とは何か>
『規中指南』には「神は火である。気は薬である」、また『金仙正論』にも「火は神である。汞、日、鳥、龍ともいうが、いずれも自らの中の真意をいう」と述べられている。したがって、『真詮』に「火候はつねに心神に在ってこそ力を発揮する」とあるように、火とは神であり、練功において意念を用いることに他ならない。
<火候とは何か>
神すなわち意念を用いて呼吸をコントロールすること、これが火候である。火候の掌握は、練功を行う人の具体的状況に基づいて決定されなければならない。
<文火、武火とは何か>
火候すなわち呼吸を行うときには、文火を用いるのか、あるいは武火を用いるのか、適切に運用するように注意がする必要がある。実際においては、強く烈しい呼吸が武火であり、軽く微かな呼吸が文火である。ひとわたりの練功の前半段階では武火を用い、後半段階では文火を用いる。
<沐浴とは何か>
子の時から武火を用いて進火を行い始め、午の時から文火を用いて退火を行い始めるが、その途中の卯の時には火を増進させず、また酉の時には火を減退させず、原状を維持する。内丹術では、この状況を淋浴と称する。
<子、午、卯、酉とは何か>
大・小周天においては、子・丑・寅・卯・辰・未・午・未・申・酉・戌・亥の12時辰で練功過程を比喩する。子・午・卯・酉は最も重要であり、また東・西・南・北の4方位に位置するために、「四正」とも称される。清代の知几子は『金丹四百字補注』で「金丹火候では、子より後の6時を陽とし、午よりの後の6時を陰とする。とくに亥、子の節目には一陽来復し、冬至と名付ける。卯月、酉月には木気、金気が旺んになって、淋浴するきまりになっている」と説いている。したがって、子・午・卯・酉の4時は的確に掌握しなければならない時機である。
<起火すべきときはいつか>
大・小周天では、子時に一陽が生じて火を起こし始める、と強調される。実際上は、子時も冬至も一つの喩えにすぎない。だから、火を起こすべき子時にいつ到るかは、それぞれの練功過程で生起する景象に基づいて掌握されなければならない。したがって「一日の内の12時、意到ればいつであろうと行ってよい」のである。

2020年7月
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