大周天の鍛錬①

大周天は小周天の火候を身に着けたうえで行うものである。大周天の火候をおこなうことによって、神と気とを密接に結合させて離れないようにする。これが練気化神である。
1.正子時と大薬(六根振動)
小周天では活子時が重視されるのに対して、大周天では正子時を重視する。心と息が無意識のうちにぴったりと一致し、気息は息がないと思われるほどにまで微かに綿々とし、脈拍は無脈とみえるまでに正常になって、全身の力が抜けて柔軟になると、真気はますます盛んに、累積されて、気が丹田に満ちる。だが、このような安らかさと静かさを保つ間にも、静は極点にまで達するや、再び動き始めて6種の景象が顕現する。これを六根振動と称する。

2.上・下鵲橋での防漏(六根不漏)
大周天をはじめて、六根振動の景象が出現したなら、上・下鵲橋での漏出を防止しなければならない。上鵲橋での漏出は、鼻孔から白い粘液状の2本の鼻涕が垂れ下がる。丹書では、これを「柱双垂」という。これは精気の走り漏れたものである。上鵲橋の漏出を防止する主要な手立ては、平生から怒りを戒めることである。とくに練功前には、感情を愉快に保っておく必要がある。練功中に、気が印堂に達したら、舌をぴったり上顎にくっつけて気を下に引くようにしなければならない。下鵲橋での漏出、すなわち放屁を防止するには、主に意を用いて肛門でぐっとこらえて気を引き戻して漏れないようにする。

2024年4月
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