西野皓三│変わっていく身体②

西野塾でみるみる変わっていく身体②
貫和教授は、すでに述べたように西野流呼吸法を稽古し、東北大学のキャンパスでも西野流呼吸法の自主クラスを開いておられるほどの身体知の持ち主ですが、もともとは高校時代からその成績が母校で語り草になるほどの大秀才、頭脳知の人でした。
その貫和先生が、身体知の重要性に目を向ける転機になったのは、1983年から4年間にわたって、世界の医学・生物学の最高峰と言われる米国NIH(国立衛生研究所)留学でした。
貫和教授は、そこで肺・呼吸器部門の責任者だったロナルド・G・クリスタル教授に巡り合います。貫和教授は実験を繰り返す日々の中で、クリスタル教授という学問の師から「学ぶということは、身体で学ぶことだ」ということを徹底的に叩き込まれたのです。クリスタル教授は、どんなに多忙でも午後の一時間をジョギングのために空けるという人です。貫和教授はクリスタル教授と一緒に走ることで、何度も発想の活性化を経験し「身体を動かすことが頭脳知に深く関与する」ということを知りました。
貫和教授はさらにクリスタル教授から勧められて、NIH留学中に三度もボストン・マラソンに参加し、完走しました。「学問に限らず、生きることとは、すなわち行動することだ」と語るクリスタル教授は、なんと15回もボストン・マラソンに出場しているのです。
そのクリスタル教授が、日本の学界の招きで来日したことがあります。忙しいスケジュールの中、クリスタル教授は貫和教授の案内で西野塾を訪れました。いろいろと有意義な意見を交換することができ、私にとって楽しいひとときでした。

2020年8月
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