西野皓三│変わっていく身体①

西野塾でみるみる変わっていく身体①
西野塾に長年通っておられる東北大学加齢医学研究所の貫和敏博教授は、呼吸器および分子生物学の第一人者で、国際的にもトップレベルの研究をなさっています。
貫和教授は、「西野流呼吸法を始めて、自分自身の身体が変わっていくにつれ、人間の身体は、医学の世界の知識をはるかに超えている存在であることを知りました。人体は有機的な、一つの全体として働いていることが分かってきました。西野先生の言う“一がすべてで、すべてが一だ”という実感が湧くようになりました」と語っておられます。
その貫和教授が学会でヨーロッパに行ったとき(1997年)のこと、機内で英国の科学誌「ネイチャー」を読んでいたところ、「一がすべてで、すべてが一」に通ずるような、脳に関する論文に出会いました。
それは「視覚障害者に見られる異知覚間可塑性の機能的意義」という題名の論文です。簡単に言うと、視覚障害者の中には、触覚が視覚の代用をする例があるということです。
幼い時期から視力を持たない人の場合、後頭葉にある第一視覚野は、本来なら機能しないはずなのですが、実際に実験してみたところ、点字などの触覚刺激によっても活性化されるというのです。もちろん、このような現象は、視覚健常者には起こりません。
これは本来、視覚刺激にのみ反応するはずの脳の細胞が、触覚刺激によって働きだしたということです。この発見は、視覚障害の人たちが優れた触覚を持っていることを説明するうえでの重要な手掛かりとして注目されています。

2020年8月
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