西野皓三│呼吸で人生が変化①

呼吸を変えれば、すべてが変わる①
ヒトという種は、知性と交換に口呼吸という「悪習慣」を身につけてしまいました。私たちは意識の助けを借りて、普段から深い呼吸をするように「習慣」として身につけておく必要があります。
本来の鼻から息を吸う習慣をきちんと身につけておかないと、現代のようにあらゆる点でストレスが多く気が散りやすい社会では、意識が他のことに分散してしまい、呼吸を助けることができなくなっているのです。
したがって呼吸は知らず識らずのうちに浅くなり、気が付いた時には口で呼吸をしているということが起こってしまうのです。
口呼吸では、なかなか深い呼吸はできません。大きく、だらしなく口を開けて息を吸っても、その息は奥深くまで入ってきません。これに対して鼻呼吸は、狭い鼻孔を通ることで空気の圧力が高まるので、自然と深い呼吸になっています。
一度憶えてしまうと、口呼吸という悪い習慣は、心して改めようとしないかぎり、なかなか直すことが難しいものなのです。
三木成夫教授は、昔の職人の呼吸に注目しています。呼吸は何か意識的な動きを行っている時、散漫になりがちです。気持ちが動きのほうに集中して、呼吸への意識が弱まってしまうからです。

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