古歩道│米英の実体②

患者の安全のためのナショナル・ファウンデーション
NPOの「患者の安全のためのナショナル・ファウンデーション」が伝える最近の調査によると、42%の人が、直接、あるいは友達や親戚を通じて、医者の過誤による損傷を受けたことがあるという。
1500人の調査が正確に一般大衆を代表すると仮定すると、1億人以上のアメリカ人が医療ミスを経験したことを意味する。
もっと恐ろしいのは、その調査によれば、3回に1度は過誤によって患者の健康を傷つけているという事実である。
リープ博士は同NPOの設立メンバーである。このNPOは今年の6月にAMA(アメリカ医学協会)が設立した。
AMAのリーダーたちは、今や問題をオープンにする時期であり、過誤を認めることによる訴訟の洪水がいつ起きるかと毎日恐怖を抱いて暮らしている時ではない、と言う。
リープ博士自身の研究の示すところでは、医療ミスの総数は毎年300万件に達し、総費用は2000億ドルにも及ぶ。
調査の結果、医療ミスを経験した人の40%が診断の間違い、およびよくない治療が問題であると指摘する。投薬のミスが過誤の28%を占める。
回答者の22%が診断行為中の手違いを報告している。
過誤の半分は病院で発生し、22%が医師のオフィスで発生する。
過誤の原因は何か。
医者がそういう過誤を犯す原因はなんだろうかと問われた患者たちは、不注意、ストレス、誤った訓練、コミュニケーションのまずさを指摘した。
4分の3の人が、この問題への最善策は、悪い業績記録のヘルス・ケア労働者を活動停止させることだろうと信じている。
しかし、リープ博士はそれらには反対する。可罰は単に過誤を隠蔽することを推し進めさせるだけだからと。「われわれは、強調点を個人からシフトさせる必要がある」「過誤は疾病ではない。疾病の兆候である」
その代わり、と彼は言う。おそまちな設計のケア・システムが大部分の責めを負う。医者も看護婦もしばしば2交替勤務で、それがさらに間違いを犯しやすくする。このコンピュータ・テクノロジーの時代に、手書きの薬処方箋だなんて、過去の遺物にすべきものだ、と注意する。

医療ミス…医者と患者にとっての法的・倫理的ジレンマ(CNN)
専門家によると、医療ミスはしょっちゅう起きているが、医者はしばしばそれを患者に告げることをしない。最近のレポートでは医療過誤による年間志望者は98000人以上だと推計されている。

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