古歩道│良心的医薬品会社②

「良心的な医薬品メーカー」が存在できない仕組み②
どこかで聞いた話だろう。例のヴァンパイア効果である。良心的なメーカーは悪辣なメーカーへと鞍替えするしか、生き残るすべがないのだ。
悪貨は良貨を駆逐する。良い物は、どんどん、悪い物へと取って代わられる。このグレシャムの法則の生きた見本が「医薬品」の世界なのだ。事実、30年前に比べて、21世紀の医薬品は、進歩、発展されているように思うかもしれないが、ごく一部であって、しかも薬効に対して薬価が高すぎる。コストパフォーマンスが最悪なのである。
本来、医薬品の分野は西洋医学の粋であり、東洋医学など、他の医学に対するアドバンテージになってきた。その中核が、すでに腐り果てているのだ。
バラク・オバマ大統領は、この無保険者の状態を打開しようと、2010年、国民皆保険である医療保険改革法を成立させた。通称「オバマケア」である。
ところが、これもアメリカ医薬品業界によって、完全に骨抜きにされる。事実、26州が連邦政府を訴え、2011年にはフロリダ州で「違憲判決」がくだされた。完全施行予定の2014年までに保険制度の実効性が疑問視されるぐらいなのだ。当然であろう。この制度ができればアメリカの医薬品メーカーは、せっかく作った「実験牧場」を失いかねない。
何が何でも骨抜きにしようと、あの手この手を使う。そのロビー活動やプロパガンダ経費を回収しようと、今後ますます、ろくでもない自称「医薬品」によって、たくさんの人が命を縮めることになろう。
検証すればするほど「医原病の死者」が年間78万人という数字は間違っている気がする。自ら殺した「殺人」が78万人であって、死んでも構わないという「未必の故意」を含めれば、軽く100万オーダーになるだろう。
アメリカの医療は、アメリカ人、いや、日本を含めた世界中の人々の死に、深く濃く関わっている。
法に触れない大量殺人を犯しているのだ。