古歩道│汚染された血液製剤③

意図的に汚染された血液製剤③
さて、NHKは、近年、無料動画サイト「ユーチューブ」に3分程度の番組ダイジェストを公開している。残念ながら『汚染血液は海を渡った』は公開していないようだった。そこでNHKオンデマンドにアクセスした。NHKオンデマンドは、過去の番組をネットで閲覧できる有料サービス。とくにNHKスペシャルの過去作品は最大のウリとなっている。解説委員が自慢する番組なのだ、当然、公開されていると思いきや、ここにもなかった。仕方がなくNHKの過去番組をデータベース化したNHKアーカイブスで探す。アーカイブスでは動画はなく1000本以上の番組で文字情報を閲覧できる。さすがに、ここならあると思ったが、出てきたのは、さっきの短い番組紹介だけなのだ。
放送後、取材相手から「間違った情報を放送した」と名誉棄損などで訴えられるケースも考えられなくはないが、それなら岩本氏が2009年にNHKのホームページで「自慢の作品」と語るはずはあるまい。
なれば、答えはひとつ。「自主検閲」に引っかかっているのだ。
相当ヤバいネタを「やってしまった」のだろう。そのため「二度と表に出さないよう」と圧力がかかったのだ。報道機関は、比較的、報道するまでは、気骨ある現場のジャーナリストの抵抗もあって圧力に耐えるのだが、いったん、報道してしまうと、事なかれ主義の管理職が、ちょっとした圧力に屈して、簡単に折れてしまうことが多い。逆に言えば自主検閲されるほど、「ヤバい情報」があった証拠でもあるのだ。
その情報とは、まさに欧米の製薬メーカーが「わざわざHIV入り非加熱製剤」を作って、それを日本側に押し付けていたとすれば、主犯格は、当然、欧米の製薬メーカーとなり、日本側は従犯でしかなくなる。薬害エイズ事件の「構図」そのものが崩れてくるのだ。
だからこそ、『汚染血液は海を渡った』は自主検閲にかかっていたのだ。

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