日本側は“従犯”だった③
そう、ドイツが誇る巨大企業バイエルである。
ミドリ十字は、事件発覚当時、中堅の製薬メーカーに過ぎなかった。厚生省、日本の医学界を動かせるだけの力はなかった。むしろ、国際的な巨大製薬メーカーが関わっていたから薬害エイズ事件は起こったとみるべきなのだ。
番組では、刑務所や麻薬患者などでコストの安い血液に飛びついた「悪しき儲け主義」と批判するのが精一杯で、さすがにバクスターやバイエルが「血友病患者」をエイズキャリアにするために非加熱製剤を作っていたとまでは糾弾していない。
それでも事件の構図が「日本側」従犯という可能性を明らかにしただけでも、十分、素晴らしいドキメンタリーといっていい。その正しさは、皮肉にも「自主検閲」されている事実が証明している。
古歩道│日本側は“従犯”③
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