古歩道│日本側は“従犯”②

日本側は“従犯”だった②
もう「答え」は明らかだろう。
アルファ社は、わざと製剤用血液をHIVで「汚染」させていたのである。そのアルファ社が買い付けた汚染血液は、1兆2000億円の売上高(2011年度)を誇るアメリカ大手製薬メーカー「バクスター」、さらにミドリ十字と業務提携していた血液製剤メーカー「カッター・バイオロジカル」へと流れた。
カッター・バイオロジカルに馴染みがなくとも次の新聞記事を見れば納得しよう。
「独バイエル、日本に旧式血液製剤輸出・米紙報道」
【ニューヨーク21日共同】
米紙ニューヨーク・タイム(電子版)は21日、ドイツの化学・医薬品大手バイエルの一部門「カッター・バイオロジカル」が1980年代半ば、エイズ対策のために開発した加熱血液製剤を欧米で販売する一方、旧式の血液製剤を日本などアジア諸国や南米向けに輸出していたことが分かったと伝えた。同紙が入手した内部文書によると、血液製剤によるエイズ感染の危険を示す例が指摘されたことから、カッターは84年2月に加熱血液製剤を開発。しかし旧式の血液製剤の方が安価に製造できたためその後も数か月は生産を続け、日本やシンガポール、アルゼンチンなどに輸出していたという。バイエルは同紙の取材に対し、新しい血液製剤の効果を疑問視する顧客がいたことや、販売の認可が遅い国があったことが原因であり、カッターは「責任ある」行動を取っていたとしている。
(『日本経済新聞』2003年5月22日)

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