古歩道│米国と731部隊①

フォート・デトリックと731部隊の関係①
731部隊の名前が出たところで、恐ろしい話に触れておこう。
実はエイズが「細菌兵器」という説は、かなり信憑性が高く、これまでも何度も取りざたされてきた。1988年、日本で薬害エイズ問題が発覚したとき、アメリカではエイズに関する衝撃的な本が話題となっていたのだ。ガンやエイズの微生物学分野で高名なアラン・キャントウェル・ジュニア医学博士による『エイズ・ミステリー…すべての人間に感染する可能性をもつエイズが、なぜゲイの病気として始まったのか?』(1988年原書→1993年翻訳、リブロポート)である。
一部を引用しよう。
エイズの症例がはじめてニューヨークで発見されたのは1979年だが、実はそのすぐ前年の1978年に同じニューヨークのマンハッタンでB型肝炎ワクチン試験が「実験」として実施された。被験者としてモルモットにされたのは、誰あろうゲイの人びとであった(バイセクシャルをも含む)。しかもその対象は、平均年齢が29歳の/健康で/高い教育を受け/不特定多数の相手と性的関係を持つ/白人の男性のみをリストアップしたものであった。
この試験を執り行ったのはニューヨーク市血液センター。そのスポンサーとなったのが、まことに都合のよいことに、今日では積極的にエイズ予防・治療に取り組んでいる国立防疫センター(CDC)・国立衛生研究所(NIH)、そして国立アレルギー感染症研究所などの各政府機関であった。
この「実験用」B型肝炎ワクチン試験を監督したのが、当時CDCの疫学者であったドナルド・フランシスなる人物で、彼はハーバード大学のマックスバリュー・エセックスの研究所でかつてネコ白血病ウイルスの研究に従事し、CDCではエイズ特別研究班長を務めたほどの経歴の持ち主である。
(中略)
この試験のその後の追跡調査を行った結果。実験用ワクチンを接種されたゲイの「実に半数以上が」HIVに感染していた。

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