古歩道│医者不足①

「しなくてもいい手術」をする医者はたくさんいても「医師不足」とは?①
医療問題が取り上げられるとき、真っ先に挙がるのが「医者不足」であろう。
ここではっきりと断言しておく。
医者不足は嘘だ。足りないどころか、すでに余っている。
現実に足りないではないか、そう反論する人もいるだろうが、足りないのは、単に西洋医学の医師たちが「医療」を独占しているからだ。もっといえば医師が不足するよう「制度設計」してきたからである。
この医者不足という「嘘」が、医療を「人殺し」行為に変質させている。
詳しく説明したい。
最近の病院は、「最新の医療設備」を揃えていればいるほど「いい病院」「最高の病院」と持て囃されている。パンフレットで高価な最新機器が、これでもかと紹介されていれば、なんとなく素晴らしい病院のように思えるからだろう。
だが、正反対なのである。最新機器がなければ患者が集まらないとすれば、病院経営者は、借金をしても最新設備を揃えざるを得なくなる。機器を導入すれば、それを扱い、管理する人間を雇用しなくてはならない。借金をして、人まで余分に雇えば、病院経営は逼迫する。それで、不必要な検査を必要以上に繰り返すことになる。その「検査」を増やすために最新設備を導入する、以下、同じ事の繰り返し。実は何の意味もないのだ。

2024年4月
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