古歩道│発がん物質①

発がん物質での医療を提唱した怖ろしいレポート①
1910年。アメリカで、一人の医学者があるレポートを提出した。医学者の名前は、エイブラハム・フレクスナー。タイトルは「アメリカとカナダの医学教育」という。
通称「フレクスナー・レポート」。100年前に提出された、この論文こそが、現代まで続く医療を蝕む「がん」を発症させることになるのである。
このレポートの内容を一言で表すならば、「コールタール医療の提唱」がもっとも相応しいだろう。なぜなら、このレポートをフレクスナーに依頼したのが、このジョン・D・ロックフェラーだからである。石油産業の独占で巨万の富を築いた初代ロックフェラーは、その持てる財力と政治力を使って医療分野への進出を図り、20世紀を迎えた1901年、「ロックフェラー医学研究所」を設立する。
ロックフェラーは、石油と医療をどう結び付ければいいのか、どうすれば医療を独占支配できるか、その調査をフレクスナーに命じた。それが、このレポートの目的であった。
こんにち、コールタールは発がん性があることが知られている。発がん物質で医療をしようというのだから、医療システムそのものが「がん」になるのも当然であろう。
ちなみに、コールタールの発がん性を世界で最初に発見したのは日本人医学者の山極勝三郎である。コールタールを長期間にわたってウサギの耳に塗りつけるとがんを発症することを実証。当時の医学界の主流だった寄生虫原因説を覆す画期的な研究だった。フレクスナー・レポートから5年後の1915年のことである。

2021年8月
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