発がん物質での医療を提唱した怖ろしいレポート②
コールタールから医薬品を作っていたロックフェラーにすれば、よくも余計なことを発表しやがって、という気持ちだったのだろう。この山極の研究は、ロックフェラーの政治力で徹底的に握りつぶされることになる。実際、がん発生のメカニズムでノーベル賞を取るのは、寄生虫説を唱えたヨハネス・フィビケル(デンマーク・1926年受賞)、誰でも再現できた山極のコールタール人工がん研究は完全に黙秘され、現在まで「医学界最大の汚点」と言われている。
こうして日本人医学者を潰す一方で、ロックフェラーは、フレクスナー・レポートを書いたエイブラハムの実兄サイモン・フレクスナーが推薦した別の日本人医学者を「医学界のスーパースター」に仕立て上げた。
野口英世である。
サイモンとの共同研究をしていた野口英世は、ロックフェラー医学研究所の所長となったサイモンの推薦を受け、以後、アフリカのガーナーで客死するまで医学界のスターとしてロックフェラー財団の地位向上、ロックフェラー一派の医療支配に貢献することになる。現在、野口英世の功績の大半は「捏造」だったとわかっている。野口を批判しているのではなく、ロックフェラーが医学界で実権を握るために徹底的に利用したのだ。
山極勝三郎にせよ、野口英世にせよ、日本人にとっては本当に腹立たしいかぎりであろう。
古歩道│発がん物質②
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