古歩道│あとがき①

まともな医療体制を取り戻すことができるだろうか?
本書を読んで、不安になった人もいるかもしれない。
安心してほしい。今の「人殺し医療」を「人を救う医療」にすることなど、実は、それほど難しくはないのだ。
処方箋は「逆インセンティブ」である。
今の医療システムが間違っているのは、患者から治療費を受け取っていることにある。ここにすべての原因があるのだ。
よく考えてほしい。患者から治療費を受け取る以上、患者がいなくなれば病院は潰れる。逆に言えば、病人が増えれば増えるほど、病気が長引けば長引くほど「儲かる」。ナチス医療マフィアたちは、そこにつけ込んで「人殺し医療」に変えてきた。
ならば、答えは簡単だろう。
病院や医療従事者は、「健康な人」からお金を受け取ればいいのだ。この場合、治療費は基本、無料とする。
たとえば1万人規模で、100人の医療関係者を配置したとしよう。その1万人のうち、「健康」な人は、その「健康」の代価として医療関係者にお金を払う。健康な人は元気に働いている。税金や保険の形で支払うわけだ。医療関係者は「健康」な人が増えれば収入も増える。人々が健康になるように必死で努力する。徹底的に人々が病気にならないことを目的に医療を始める。病気になった人の治療は、できるだけ早期に治そうとする。わけの分からない検査や医薬品も使わない。そんなことをしても彼らの儲けにはならないからだ。
これが「逆インセンティブ」の発想なのだ。