言霊百神|はしがき②

この冊子をテキストとして、本来の神道が拠って立つところの比類のない神道独特の原理の組み立てを一通り弁えて頂き、共に手を携えて更に此の神即言葉の道の深奥微妙の部分を究めて行こう。世界の覚者を糾合してそのための研究機関も開設しなければならない。時は来た。人間の魂の中に復古再臨するキリスト、降臨する天孫、生命の城(まち)、下生する仏陀、比喩的な表現であるが、時が熟して心の天之岩戸の扉を開いて現れて来る太古神代ながらの人間精神の全貌を「百敷の大宮」と言われる形而上学の原理の完全な体系に組織するのである。資本主義も共産主義も、科学者も、宗教家も、哲学者も天壌無窮、万世一系と云われる永劫不変の人間自体の本性すなわち仏性に還る時である。その時が今到来した。
「みたまあがり、去(い)にませし神は今ぞ来ませる。魂箱もちて去りたるみたま、魂返へしなせそ」(石上神宮鎮魂歌)。魂箱とは言霊すなわち摩尼、Mannaのはいった箱、すなわち真奈壺であるアイウエオ五十音図のことである。
『古事記』、『日本書紀』の「神代巻」を必ず座右にして此の冊子をお読み下さい。
昭和39年9月 六郷にて
第三文明・皇学研究所 小笠原孝次

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