言霊百神|はしがき追記②

繰り返し述べるが、もとより本書が完全なものであるわけがない。何故なら概念や比喩を以て完全に摩邇を説明する事は不可能であって、完全なものは布斗麻邇五十音そのものであるからである。斯うして概念や比喩や行道を以て五十音を釈くことは、人間の精神原理としての「神の言葉」言霊の発生と構造と運行を著者自身の現在の時点に於いて、一応全体として理解把握しようとする業であって、この説明が布斗麻邇そのものではない。これを読む人はこの説明を「指月の指」として、更に各自が五十音の把握体得に努めて頂かなければならない。
昭和43年秋、ニューヨーク・タイムズとデイリーメールと朝日新聞が日本の神代歴史と神道原理に関心を以て、『ジス・イズ・ジャパン』の誌上で、特派員のR・グルード氏の筆で青森県のキリスト遺跡の探訪記事が載せられ、末尾に第三文明の活動が紹介されてあった。こうした事もあって第三文明から『古事記解義言霊百神」の出版に就いて一方ならぬ協力援助を頂いたことに就いて深く感謝申し上げる。
昭和44年2月 幡ヶ谷にて