言霊百神│天津磐境⑩

天津磐境は斯くの如く『易』の太極構造や仏説の多宝仏と同意義のものであり、人類の先天性の全内容である「天津神諸の命」の体系である。それは文明創造の素材であり物理学で云えば素粒子と電子に当るものであると共に、その内容は事物の正邪当否の批判沙庭の根拠でもある。その全体は簡単な十七神、十七言霊であるが、更にこの十七神を概念的に締め括って示す時は前述の如く「天之御柱、国之御柱」であり「天沼矛」「八拳剣、九拳剣。十拳剣」であり、或いはその展開は後段に於ける伊邪那岐大神の「御杖」である九十六の原理の総合ともなる。哲学的には判断の根拠であり、統覚活用の基本であるのである。(以上に就いては当研究所冊子『法華経要義』『三大神勅考』等を、また歴史の面に就いては、『第三文明への通路』を参照されたい。)

2024年4月
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