言霊百神│創造の失敗③

吾が身の成り余れる処を、汝が身の成り合はざる処に刺し塞ぎて
父韻を母音の中に刺し塞ぐようにして発声することである。すなわち例えば前述の如くキア(k・a)=カ。キエ(k・e)=ケ。キオ(k・o)=コ。キウ(k・u)=クの如くにしてカ行の音が発現する。その他の七行も同じである。

国(国土)生み成さむ
言語を生むことである。ここでは特に子音の創造である。クニとは前述の如く組んで邇(似・近・二)をなすことである。兆しを含み、薫り満てる先天(天名)の要素のみが漂っていて、なお未だ一物一相も顕われぬ始原の宇宙の渾沌の中から初めてその先天の活現である「諸法実相」の原素としての子音が産ぶ声を挙げるのである。実相は先天の国であり、真奈は天名の子であり、子音は父母音の国であり、「善きかな国のありけること」であって、すべて言葉は文明の始まりであり国の肇めることの始めは言葉を創ることである。先天に則って言語の原則が確定している国にして初めて天壌無窮(てんじょうむきゅう)、万世一系で有り得る。この事は人類文明が生成発展して行く上の基本原理であって、世界にその典型の国がただ一つ造られ営まれている。その名を霊(ひ)の本(日本)と云う。霊の本とは言葉(ロゴス)の根源と云う義である。

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