言霊百神│創造の失敗④

吾と汝と(、)こ(是)の天之御柱を行き廻りあ(逢)ひて
絶対観からするならば実在アオウエ(イ)を中心にして岐美二神の間に飛び交う心の霊波、物体の振動によって実在を現象せしめる事であり、また相対観よりするならばアオウエイ(天之御柱)とワヲウヱヰ(国之御柱)が識の原律(キシチニヒミイリ)の媒介によって交流することである。(図表8参照)

美斗能麻具波比(みとのまぐはひ)
この語義はなお不明だが、『日本書紀』には「遘合為夫婦」「為夫婦」「交(とつぎ)の道」とある。またこれを「婚(よば)い」とも云う。交(とつぎ)は十作(十次)で、父母音十個イキシチニヒミイリヰの交流である。『竹内文献』には「ミトルツナマグハヒ」とある。ツナ(綱)をマグハヒ(真組波霊)させると云うことは後述する〆縄の作り方である。ミトルツナマグハヒがミトノマグハヒのより古代的表現である時この語の意義が漸く明らかになって来る。

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