淡島(あわじま)(嶋)を生みたまひき
アとワの島(締めくくり)と云うことである。すなわち吾と我(汝)の対立思想である。弁証法的な正(テーゼ)と反(アンチテーゼ)の対立である。現在の哲学で此の対立は合(ジンテーゼ)として総合揚棄されるとして理論的には説かれているが、その合が成立する為には自然の成行きと云う名に於ける歴史の経過に任せなければならない。それは正反の両者を直接結び付けることが出来る知性の「天浮橋」の自覚運用の活(はた)らきが人類に未だ復元しないからである。
現在の宗教と科学の間にはそれを結ぶための必要な理論がなお欠乏して居り、資本と労働の間には双方と共に人間性の自覚が不足している。斯うした対立する正反の両者の間を渡すものは希望や妥協ではない。本当は歴史の自然的経過でさえもないのである。それを渡すものはエホバが雲の上に描(か)き示すところの虹の浮橋である生命のリズムすなわち人間の人間性の自覚である。
言霊百神│創造の失敗⑪
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