筑紫島(嶋)
言霊ヒチシキミリイニの世界、すなわち宇比地邇神(うひぢにのかみ)、妹須比智邇神(いもすひぢにのかみ)。角杙神(つぬぐひのかみ)、妹活杙神(いもいくぐひのかみ)。意富斗能地神(おほとのぢのかみ)、妹大斗乃弁神(いもおほとのべのかみ)。淤母陀琉神(おもだるのかみ)、妹阿夜訶志古泥神(いもあやかしこねのかみ)の宝座である。筑紫は尽しである。八父韻(八力神)は生命の実相発現の原律を尽くしたものであるからツクシと云う。『易』の八卦に当る。卦と云う文字は圭(あらたま)を卜(うらなふ)と書く。八父韻はやがて言霊子音を生む原律であるからあらたま(粗玉、顕玉、現玉)である。
こ(此)の島(嶋)も身一つにして面四つあ(有)り
身一つとは太極ウであり、面四つとは「耦生の八神」である八父韻のことであり、これは男女の一対宛(いっついずつ)になって居り、一対を一柱と数える時は四個である。