大事忍男神【言霊タ】
先天からいよいよ後天の真奈が出発する状況である。この名から仏教の「一大事因縁」と云う言葉が連想されよう。
当時既にこの語が伝わっていたかどうかは判らぬが、大事忍男とは大いなる言霊を押し出し推し進めると云う意味である。
石土毘古神(いはつちびこのかみ)【言霊ト】
石巣比売神(いはすひびめのかみ)【言霊ヨ】
石は五十葉すなわち五十音のこと、その五十音の土とは脳髄のことと考えたら、其処に五十音の振動(毘古)が発生することが石土毘古である。また肉体である脳髄は五十音の巣であり、そこに言霊が秘められているから石巣比売である。そして斯うした石土、石巣が活動を開始する根源の天名である実体はイ・キシチニヒミイリ・ヰ、アオウエ(キシチニヒミイリ、アイウエオ、ワ)の十四(ト、ヨ)である。