言霊百神│種智⑧

速秋津日子、速秋津比売(、)二柱の神(二柱)、
河海によ(因)りて持(ち)別けて生みませる神
子音の発生は岐美二神の創造であって、それは気(キ)と身(ミ)の交流活動であるが、この二つが如何したならば具合よくまとまるかと云うことが二神の努力である。この努力は我々自身が日常無意識の間に行なっている事である。この無意識に看過している内容を意識し自覚する者が覚者である。
真奈井から生命の真清水である真奈が流れて来る筋道が河であり、その真奈が言葉に結ばれる場である口腔に集まるところが海である。言霊を言と霊に分ける時、速秋津日子はケ(気、木)であって霊を司って伊邪那岐の系統である。速秋津比売はメ(女、目、身)であって、身体から出る音(言)を司って伊邪那美の系統である。斯うして霊と言の双つの要素が持ち分けられて、それが次第に言霊としての言葉(子音)に結ばれて行く。

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