言霊百神│しめ縄①

神社神道に咒物としてしめなわ(注連縄・七五三縄・尻久米縄・〆縄)がある。しめは神を示す標であり、また締でもあると云われるが、なわは名和、七五三はその数が並ぶ魔法陣洛書のことである。それには九つの目があるから久米(九目)と云う。言霊運用の土台である大八島国(八尋殿)のことである。その久米の原理を知(尻)る咒物が尻久米縄である。
皇祖伊邪那岐美二神は老子が云う「有名は万物の母」と云う意味に於ける万物万象の生みの親である。二神が「天津神諸の命」である先天の内容を別け持って後天である実相を生んで行く操作が前節までに説いた御子産みの状況である。岐は気であり霊であり心である。美は身で肉体の活動である音声である。御子産みはこの霊体双つを如何に総合して以て諸法実相である真言真奈とするかの工夫であって、この二神の活動は宇宙本具の先天の顕われとしての人間知性の純粋活動である。故にそれは天意にして人為、人為にして天為であるところの本然の人為である。