言霊百神│黄泉国㉔

かれ(爾、)御佩かせる十拳剣を抜きて、後手に振(ふ)きつつ逃げ来ませるを
事物の全体を十と規定することは布斗麻邇に則った人間の判断法の原則であり、本具の先天性の一つである。追撃された伊邪那岐命は十拳剣を抜いて、後手に降りながら逃げて来た。剣の活用は前述の如く判断であって、十拳剣は「一二三四五六七八九十」と物事を十段にたち斬る判断である。これを後(尻)手に振ると云うことは「十九八七六五四三二一」と逆の順序に判断して行くことである。この時、伊邪那岐命が剣を用いたのは黄泉国の雷神、醜女、黄泉軍 の原理の内容を判断、理解、整理するためであって、そのためには十拳剣を逆に振らなければならない。