猶(、)追いて(、)黄泉比良坂の坂本に到る時に
伊邪那岐命はこのように追われながら懸命に黄泉国の言語、文字、学問を研究した。そして最後に黄泉比良坂の坂本に到達した。比良は比礼であって、前述した如く文字のことであり、またその文字を書き連ねたものを云う。文字を祭った神社に枚岡神宮(河内国)がある。神代文字を記した素焼の盤であるひらか(埴土簡)が神宝として祭られてある。ひらおかの社名はひらか(比良瓦)の意味である。その文字の比良坂(性)とは文字の性質のことであり、その坂本とは文字の性質の根本原理と云うことである。伊邪那岐命はその外国文学、言語、哲学を根本まで帰納的に研究したわけで、その黄泉比良坂の坂本が生命の自覚の世界である高天原日の本と無自覚の世界である黄泉国との境目である。
言霊百神│黄泉国㉗
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