言霊百神│絶妻の誓④

斯くの如き故にこの高天原神界に対する黄泉国からの最初の攻撃であった伊邪那美命との葛藤に対して伊邪那岐命が取った初めての態度方法は、そのままその後幾回も行われた同様の攻撃に対する基本的な処置法である。従って彼の時の処置法が復原、把握、開明されれば、そのまま今日全世界の科学文明と覇権思想から人類の精神文明の本拠である高天原が、換言すれば人類の本然の生命そのものが加えられている攻撃に対して、すなわち逆に言えば近代科学文明の世界からの高天原に対する切実な要望であり渇仰である所の欲求の全部に対して余蘊なく回答を与えることが出来る。この処置法を称して此処では「事戸度(ことどわたし)」(絶妻之誓)と云い、またその次の段階に於ては「禊祓(みそぎはらい)」と云う。