言霊百神│禊祓(一)②

伊邪那岐命は黄泉国に赴く以前に於て、闇淤加美神、闇御津羽神までのところで、精神的法界の全内容としての言霊の整理を行って言葉の原理として把握表現された道を完成したが、黄泉国から帰った後、今度は自己内景ではなく、その自己主観に対する客体である妻神の伊邪那美神の思想や文化の内容を本来の自己主体の言霊の立場に立って改めて整理して、これに生命を与えることとなった。この第二の客体に対する整理によって初めて自己の外なる世界の内容が生命の言葉の原理のうちに摂取され、またこれを客体側の立場から云うなら、その内容の各々がその所を得しめられるのである。斯の如き意義の整理の操作方法を称して「禊祓」と云う。